2010年9月19日日曜日

雨は自分にとって身近なものであった。

しかし、旅行中は異常な晴れ男っぷりを発揮して、観光の時は2、3回くらいしか雨にあってない。
自分はなんてラッキーなんだとおもっていた。


雨が降ると嫌なことが、ほとんどだ。行動は制限されるし、洗濯物は乾かないし、電車は止まるし。


アメリカからメキシコ、グアテマラと抜けたときは、毎日、快晴だった。その空の色は、ぼやけたものではなく、真っ青で、クレヨンの青みたいな青だった。常に空気が乾燥しており、体が熱くなっても、全然不快感を感じない。日本の高温多湿な夏とは大違いだ。ベトベトしないし汗が乾かないなんてことはない。ずっとこの気候がつづいてくれればと思っていた。

久しぶりに雨に遭遇したのはグアテマラでのこと、ケツァールテンゴという標高が2500くらいの都市だ。その雰囲気を感じたのは匂いだった。

雨の匂いがする、肌に湿気を感じる。
本当に短い時間だったのだが、その間に香った水の匂い。
あんなに嫌っていた雨なのに、久しぶりに感じた湿気はなつかしくて心地良いものだった。

商店の軒先で雨宿りしながら、ひとつ50円くらいのコーラを飲む。

なんだかんだ言って、自分を形作ってきたものを、嫌いでも、好きでも時間が経てばなつかしくなってしまう。しとしとと降る雨を見ながら、そんな事を考えた。